女房の頭に五寸釘――昭和二十六年、北海道で起きた異様な妻殺し 怪奇 猟奇殺人
北海道の一軒の住宅で、一人の女性が夫によって生命を奪われるという凄惨な事件が起きた。 事件について後年まとめられた北海道の資料には、正式な事件名というより、読む者の目を釘付けにする異様な言葉が残されている。 「女房の頭に五寸釘」 五寸。 現在の長さにすれば、およそ十五センチである。
昭和・平成・令和に起きた事件を記録するノンフィクション・アーカイブ
北海道の一軒の住宅で、一人の女性が夫によって生命を奪われるという凄惨な事件が起きた。 事件について後年まとめられた北海道の資料には、正式な事件名というより、読む者の目を釘付けにする異様な言葉が残されている。 「女房の頭に五寸釘」 五寸。 現在の長さにすれば、およそ十五センチである。
当初、この出来事は一家六人を巻き込んだ悲惨な住宅火災と考えられた。 真冬の深夜である。一家は眠っていた。 木造家屋は猛烈な勢いで燃え上がった。 逃げる間もなく煙と炎に巻かれた――。 それだけならば、不幸な火災事故として処理されてもおかしくなかった。 ところが、焼け跡を調べ始めた警察官たちは、次第に説明のつかない事実に突き当たっていく。