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Kindleで出版しました 娑婆 吹上佐太郎: 少女殺人犯・死刑囚が遺した自叙伝と犯罪史 無料

Kindleで出版しました 娑婆 吹上佐太郎: 少女殺人犯・死刑囚が遺した自叙伝と犯罪史

「なぜ、自分はこうなったのか」 死刑を待つ独居房で、吹上佐太郎は自分自身の人生を振り返りました。 後に『娑婆』として残されることになる自叙伝です。 吹上は最初から殺人犯だったわけではありません。 京都で生まれた一人の少年でした。 家族と町を歩き、遊び、叱られれば怖がり、親に甘える。 普通の子どもとしての時間もありました。 しかし九歳ほどで親元を離れ、働き、放浪し、盗みを覚れ、警察や収容施設を経験するようになります。 そして本人は、自分の中である変化が起きたことを振り返っています。 最初の犯罪は怖かった。 しかし一度やってしまうと、二度目は少し怖くなくなる。 警察も怖くなくなる。 監獄にも慣れる。 一つの線を越えると、次の線が少し低く見える。 それが繰り返されていきました。 一方で、吹上には別の人生へ戻る機会もありました。 助けてくれる人がいた。 仕事を与えてくれる人がいた。 文章を書く能力を認めてくれる人もいた。 理髪師として働き続ける道さえありました。 それでも、安定した生活を自ら崩し、問題が起きると別の土地へ逃げ、再び同じようなことを繰り返していきます。 そして最終的には、人の命を奪う犯罪へと進みました。 では、吹上自身は本当にその原因を理解していたのでしょうか。 家庭だったのか。 貧困だったのか。 教育だったのか。 監獄だったのか。 周囲の人間だったのか。 それとも、吹上自身の性格や欲望に、より大きな問題があったのか。 そして何より、『娑婆』は本当に反省のために書かれたのでしょうか。 自分の罪について大量の文章を書きながら、なぜ被害者についてはほとんど語らなかったのか。 本書は、百年前の死刑囚が残した言葉を読みながら、 「犯罪者は、自分自身をどこまで正確に理解できるのか」 という問いを考える一冊です。

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