Kindleで出版しました
『娑婆 吹上佐太郎
――少女殺人犯・死刑囚が遺した自叙伝と犯罪史』
をAmazon Kindleで出版しました。
大正時代の犯罪者・吹上佐太郎が、死刑囚として獄中で書き残した自叙伝『娑婆』。
本書では『娑婆』を現代の読者にも読みやすい文章で収録するとともに、吹上の生い立ち、犯罪、逮捕、裁判、死刑判決、そして処刑までの人生を追っています。
さらに、本人が語った内容を当時の記録と比較し、現代の犯罪心理の視点から吹上佐太郎という人物を考察しました。
ご興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。
記事概要
死刑囚は、なぜ自分の人生を書き残したのか。
大正時代、犯罪を重ね、殺人事件を起こし、死刑判決を受けた吹上佐太郎。
彼は死刑執行を待つ獄中で、自分自身の人生を振り返る自叙伝『娑婆』を書き残しました。
そこには、幼少期の家庭、九歳で親元を離れた生活、最初の盗み、家出、放浪、監獄生活、犯罪者との出会い、恋愛、女性への執着、そして犯罪を繰り返していく過程が、本人自身の視点から記されています。
しかし、本人が書いたからといって、すべてが客観的な事実とは限りません。
記憶違い。
自己弁護。
誇張。
自分に都合のよい説明。
そして、ほとんど語られない被害者の存在。
本書では『娑婆』をそのまま事実として受け入れるのではなく、当時の新聞、警察資料、裁判記録、後世の事件史などと照らし合わせながら、その内容を検証しています。
さらに現代犯罪心理の視点から、吹上佐太郎の犯罪のエスカレート、支配欲、共感性、逃避、虚言、性的欲望、反社会性、再犯などについて考察します。
