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井上日召『日本精神に生よ』現代語訳|獄中で問う国家・宗教・日本精神 100円(税込)

井上日召『日本精神に生よ』現代語訳|獄中で問う国家・宗教・日本精神

国家を変える前に、人間そのものが変わらなければならない――。 『日本精神に生よ』は、井上日召が獄中生活の中で、自らの過去、国家、宗教、法律、思想、そして「人間はいかに生きるべきか」という問題に向き合った記録である。 かつて「日本を変えなければならない」と考えて行動した井上は、獄中で自らの思想と行為をあらためて見つめ直していく。国家や社会を憂えたという動機だけで、人を殺したという事実が消えるわけではない。一方ですべてを間違いだったとして過去から逃げることもできない。その二つを同時に背負いながら、井上は自らの責任、罪、死、家族、信仰について考え続けた。 本書で繰り返し問われるのが、「日本精神とは何か」という問題である。 天皇への忠誠なのか。 国家のために死ぬことなのか。 武士道なのか。 井上は、それだけではないと考える。他人を思いやること、自分の欲望を抑えること、弱い者を助けること、自分より大きなもののために尽くすこと。そうした日常の生き方まで含めて、日本精神を捉えようとした。 さらに、国家と宗教、法律と人間、資本主義と共産主義、権藤成卿の思想、教育、責任、成功、家族、信仰について思索を広げながら、井上は一つの結論へ近づいていく。 制度だけを変えても社会は変わらない。 思想だけでも人間は救えない。 それを動かす「人間」が変わらなければならない。 そして最後に示されるのが、「正義とは大衆の幸福なり」という考えである。 本稿では『日本精神に生よ』を読みやすい現代語でたどりながら、昭和という激動の時代を生きた井上日召が獄中で何を悔い、何を信じ、国家と人間についてどのような答えを探そうとしたのかを読み解いていく。

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井上日召『梅乃実』現代語訳|血盟団事件・五・一五事件と国家改造思想 100円(税込)

井上日召『梅乃実』現代語訳|血盟団事件・五・一五事件と国家改造思想

血盟団事件の中心人物として知られる井上日召。その思想と内面を知るうえで重要な記録の一つが、獄中で綴られた『梅乃実』である。 幼いころから「なぜそうなのか」「本当に正しいのか」と問い続けた井上は、学校教育、親子関係、貧富の差、国家、宗教、法律、政治制度にまで疑問を広げていった。やがてその思索は、日本という国家をどのように変えるべきかという「国家改造」の問題へと向かい、北一輝、大川周明、権藤成卿らの思想に触れながらも、誰か一人の理論を絶対視することなく、自らの国家観を形作っていく。 そして三月事件、十月事件を経て、若い同志たちは「自分たち自身で行動する」という方向へ進み、血盟団事件、さらには五・一五事件へとつながっていった。井上は獄中で、自らの思想と行動を振り返る一方、宗教、自治、警察、財産、責任、成功、人間の幸福といった幅広い問題について思索を重ねている。 本稿では『梅乃実』を読みやすい現代文に改め、井上日召が何を考え、なぜ国家改造運動へ向かい、血盟団事件をどのように捉えていたのかを、その言葉とともにたどっていく。単なる事件記録だけでは見えてこない、一人の国家主義者の思想形成と獄中での内省を読み解く記録である。

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