松山事件の真相|一家4人殺害・放火事件と死刑確定から29年後の再審無罪
昭和30年(1955年)10月に宮城県松山町(現・大崎市松山)で発生した「松山事件」の全貌と、その後に続いた壮絶な冤罪の軌跡を紐解く長編ノンフィクションです。農家の小原家一家4人が薪割りで惨殺され放火された未解決の殺人事件と、犯人とされて死刑が確定した青年・斎藤幸夫が29年後に再審無罪を勝ち取るまでの刑事司法の闇という、二つの事件の側面から深層に迫ります。自白偏重の捜査、初期鑑定では陰性だったはずの掛け布団の血痕証拠への疑義、そして未提出記録の開示による再審開始など、当時の捜査や裁判の構造的な問題を詳細に解説します。真犯人が見逃され、無実の青年の人生の大半が奪われた日本刑事司法史上の重大事件が、現代に突きつける教訓を読み解きます。
