昭和28年 気仙沼町少女殺人事件、納骨室への遺体遺棄と宮城県警初のポリグラフ捜査 宮城県本吉郡気仙沼町
昭和28年(1953年)3月、宮城県本吉郡気仙沼町(現在の気仙沼市)で発生した17歳の少女殺人事件の詳細に迫るノンフィクション記事です。夜、自宅を出たまま行方不明となった被害者・梅野春香は、失踪から4日後、自宅近くの寺院墓地にある納骨室の重いコンクリート蓋の下から遺体で発見されました。死因は絞殺であり、さらに遺体には死後に刃物でつけられた不気味な傷が残されていました。捜査は難航し、別の容疑者が誤認逮捕されかける事態もありましたが、宮城県警初となるポリグラフ(うそ発見器)検査の導入や、目撃情報などから、被害者宅に出入りしていた20歳の青年・菅原英幸が真犯人として浮上しました。妊娠や養育費といった責任から逃れるため、少女の命を奪って遺体を納骨室へ隠し、さらに占い師の言葉を恐れて死体を傷つけた身勝手な動機と残忍な手口。物証の乏しい戦後間もない時代の捜査実態と、日常の言葉を残して帰らぬ人となった被害者の無念を、史料をもとに再構成した犯罪史です。
